【イベント開催レポート】アニメーション監督・渡邉徹明氏、映像作家・ぽぷりか氏が登壇!アニメを作る人たちの、これからのアニメ制作の話

【イベント開催レポート】アニメーション監督・渡邉徹明氏、映像作家・ぽぷりか氏が登壇!アニメを作る人たちの、これからのアニメ制作の話

2025.10.31

デジタルアニメーションスタジオ「100studio」(運営:株式会社HIKE)は、2025年10月30日(木)に主催トークイベント「アニメを作る人たちの、これからのアニメ制作の話」を開催いたしました。本イベントでは、アニメ監督の渡邉徹明氏と映像作家のぽぷりか氏をゲストに迎え、それぞれのアニメ制作の進め方やキャリアの築き方、今後の業界の変化についてなどをクロストーク。対面参加の定員枠は満席となり、オンラインも70名以上の方にご視聴いただき、今回のテーマへの関心の高さが伺えました。本レポートではイベント中の渡邉氏、ぽぷりか氏のトーク内容を一部ご紹介します。

(写真:左からMCの杉本氏、ぽぷりか氏、渡邉氏、100studioスタジオ代表・堀口)

 

タイトル 100studio主催トークイベント「アニメを作る人たちの、これからのアニメ制作の話」
日時 2025年10月30日(木)
参加形式 対面、オンライン配信
会場 株式会社HIKE本社(東京都新宿区)、オンライン配信
登壇者※敬称略 渡邉徹明
Production I.Gの制作出身。谷口悟朗監督、満仲勧監督に師事。現在フリーで活動中。
複数の作品の演出、短編作品の監督を経て、2022年のTVアニメ「ブルーロック(第一期)」でTVアニメ作品初監督。2025年11月8日配信開始のアニメ『藤本タツキ17-26』(Prime Video)における『人魚ラプソディ』、『予言のナユタ』の監督を務める。
また、OP・ED・MVの絵コンテ・演出も多く手掛けている。

ぽぷりか(POPREQ)
映像制作チーム Hurray!代表。2011年から映像制作を始める。3DCGをベースにした独特なNPR表現を用いた映像作品を制作する。
2024年6月、オリジナル劇場アニメーション『数分間のエールを』が公開。多くのアーティスト楽曲のMVやTVアニメのエンディング映像なども手掛けており、2025年7月にはしぐれうい『ひっひっふー』のMV制作を担当している。
Hurray!ウェブサイト:https://hurray.fun/

堀口広太郎
早稲田大学川口芸術学校を卒業後、映像制作会社に勤務。2009年にアニメスタジオ「グラフィニカ」へ入社し制作プロデュース業務に転身。TV、劇場、ゲーム、遊技機等、様々なアニメーション映像の制作に携わる。
2020年11月、株式会社HIKEに入社しアニメーション事業責任者に就任。
2021年に100studioを発足。2024年1月に 3DCG スタジオ「しいたけデジタル」代表取締役に就任。

杉本穂高※MC
映画ライター。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

アニメーション制作において大切にしていること

MVという3分の中で1秒、2秒でも記憶に残る瞬間を作りたい
ぽぷりか:渡邉監督がいらっしゃるので(TVアニメと)逆の話でいくと、TVアニメが基本的に30分が12話、24話とたくさんあるのに比べて、僕は未だに自分のメインの居場所がMVだと思っています。その3分くらいの中で大事にすべきこととして思っているのが、1秒、2秒でもいいから記憶に残る瞬間をなんとか作りたいなと。それを作るためには流れ作業では絶対に作れない。なんとか、今回の中で「ここを気に入ってもらえるかな」「楽しんでもらえるかな」という場所を作りたいと、大事にしています。3日後ぐらいには別のことを言っていると思います(笑)。

 

視聴者に作品の魅力を伝えるため、スタッフ全員が同じ方向を向けるように促す船頭的な役割
渡邉徹明:一番は見ているお客さんに対して、どう作品の魅力をわかりやすく伝えることができるかに重点を置いています。フィルムを通してお客さんにも、「ここがこの作品のピークなんだね」「ここが泣かせにくるポイントか」みたいに、そういうところが伝わればいいなと。そうした自分の作りたい映像を各スタッフに共有するために打ち合わせを重ねていく中で、例え話を出したり、スタッフにとってわかりやすいもので伝えたり。変に横文字を使わずシンプルに伝えています。集団作業なので、なるべくみなさんが同じ方向を向いていただけるように促す船頭役をやっている感じですね。

仕事の中で一番好きな瞬間は?

自分の作品を見て感動してくれるお客さんの反応をもらった時
渡邉徹明:自分の作品を見て、感動してくれるお客さんの反応をもらった時が一番嬉しいですね。この仕事をやっていて良かったなと思える瞬間というか。誰かの心を動かすのってすごいことなんだなと。自分がかつて子供のころに感じた感動を与える側になっているのは感慨深いものがありつつ、今後も頑張っていこうと思えるモチベーションの糧になっています。

 

作っているモノが「良くなるかもしれない」と思える瞬間
ぽぷりか:「(このシーンが)良くなるんじゃないか」「良くなったのではないか」となる瞬間が一番良いですね。それはVコンテ、モデリング、アニメーションと、作っている時にどこでも起き得る可能性があるんです。例えばコンテを書いて良くなるんじゃないかと思って始めたら、モデリングで「こんなものか」となるだけの時もある。それが、アニメーションをやっていて、今回良くなっただけではなく、「こうやったら今後良くなる」と気付いた瞬間とか。作っていくときに、良くなるかもしれないと思える瞬間が一番楽しいです。

本イベントについて

今後も100studio主催のイベントを継続的に開催予定です。最新情報は100studio公式Xで発信していきますので、ぜひアカウントをフォロー&チェックしてください!

100studio公式X:https://x.com/OneWOstudio

100studioについて

「アニメーションを通じて人の心を豊かにする」ことを目指し、「クリエイターを支えるスタジオ」として2021年5月に発足。TV・劇場・配信・ゲーム・MVなどアニメーション映像全般の企画と制作を行っている。

アニメーション制作担当実績
・2024年6月公開 劇場オリジナルアニメーション『数分間のエールを』(Hurray!×100studio)
・2024年7月放送 TVアニメ『この世界は不完全すぎる』(100studio×studioぱれっと)
・2025年4月放送 TVアニメ『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』
・2025年11月8日配信開始(Prime Video) アニメ『藤本タツキ17-26』(※100studioは『人魚ラプソディ』、『予言のナユタ』のアニメーション制作を担当)
・放送開始時期公開前 TVアニメ『BLACK TORCH』
・放送開始時期公開前 TVアニメ『朱色の仮面』

スタジオ概要
事業内容:TV・劇場・配信・ゲーム・MVなどアニメーション映像全般の企画・制作
スタジオ代表:堀口 広太郎
拠点:100studio Tokyo(西荻窪)、100studio Osaka(大阪)、100studio Taipei(台北)、100studio Seoul(ソウル)
公式サイト:https://100studio.jp/

100studio採用情報
100studioはTVアニメだけにとどまらない多くの作品を世界に送り出しています。
今後、より良い作品をより良い環境で生み出すために100studioのコアメンバーを募集しています。

https://100studio.jp/recruit/

株式会社HIKEについて

 

 

会社名:株式会社HIKE
所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目2-4 JRE西新宿テラス3階・4階
設立:2018年3月14日
代表者:代表取締役 三上 政高
事業内容:アニメーション / ライブエンタテイメント / マーチャンダイジング / ライツマネジメント / ゲームデベロップメント / コンテンツマーケティング・プロモーション / クリエイティブプロダクション(2D/3Dアニメーション、デザイン、書籍・マンガ編集、映像制作、グラフィック制作、ライブ・イベント制作、WEB制作) / AX・DX ソリューション / グローバルHR
公式サイト:https://hike.inc/

【情報の掲載及び画像掲載の際は、下記のコピーライトの表示をお願いいたします】
©HIKE Inc.
※本掲載内容は予告なく変更する場合がございます。