ピノキオピー全国ツアー『モンストロ』東京公演開催報告

ピノキオピー全国ツアー『モンストロ』東京公演開催報告

2024.08.27

ピノキオピーがデビュー15周年を記念して開催しました、自身最大規模となる全国ツアー『モンストロ』(主催:株式会社HIKE)の東京公演についてご報告いたします。

2009年に動画共有サイトにてボーカロイドを⽤いた楽曲を発表して活動を開始したピノキオピー。

2024年7月28日から札幌を皮切りに、大阪、名古屋、福岡、東京の5大都市を回る全国ツアーをスタートさせました。本ツアー名の『モンストロ」』は、ピノキオピー史上最大規模であることや自身のアーティスト名になぞらえ、『ピノキオ』に登場する巨大クジラ「モンストロ」が由来。本リリースでは、『モンストロ』東京公演の模様をレポートします。

『モンストロ』東京公演アーカイブ配信中!

Streaming+にて『モンストロ』東京公演のアーカイブを配信中です。視聴可能なアーカイブ期間は2024年9月22日(日・祝)23時59分までとなっておりますので、ぜひご覧ください。

視聴券申し込みURL:https://eplus.jp/sf/detail/3712880002-P0030011P021001
視聴チケット料金:3,000円
視聴券受付期間:2024年9月22日(日・祝)18:00まで
※視聴券をご購入後の視聴可能なアーカイブ期間は2024年9月22日(日・祝)23:59までです。
※視聴に関する詳細および注意事項はStreaming+のサイトをご確認ください。

■オープニング〜前半パート

オープニング映像が流れる中で、ピノキオピーが「モンストロツアーファイナル、東京公演始まります」とステージ上の銅鑼を鳴らして観客の前に登場した。

「みなさん、はじめましての人ははじめまして、ピノキオピーと申します」というおなじみの挨拶後、この日の1曲目として『ありふれたせかいせいふく』を披露。ピノキオピーの代表曲のひとつである同曲で、会場は一気にピノキオピーワールドへと誘われた。続いてこちらも今ツアーにてライブ初演奏の疾走感あふれる『Aじゃないか』、そして “ひゅ〜どろろ”と上げた手を左右に振る『おばけのウケねらい』のアップテンポな曲で観客をノセていく。

今ツアーでは公演会場によって限定曲が披露されており、東京公演では『ラヴィット』が4曲目に組み込まれた。TikTok上で3億回以上再生されている同曲で、ピノキオピーと観客が「大好き!」コールで文字通りひとつに。『からっぽのまにまに – Original Remix -』(ライブ初演奏)の中ではピノキオピーの「会いに来ましたよ!」に大歓声が起こった。

続く『すろぉもぉしょん』もピノキオピーの代名詞ともいえる1曲だ。ファンも待ってましたとばかりに、タイミングばっちりに合いの手を入れていた。オープニングからフルスロットルなパフォーマンスが続いてきたが、同曲後にようやく息継ぎをするようなかたちでMCパートに突入していく。

MC①

みなさんこんにちは、ピノキオピーと申します。ツアーモンストロ東京、豊洲PIT公演にようこそお越しくださいました!
本日ツアーファイナルでございます。札幌から始まり、大阪、名古屋、福岡、そしてここ東京です。ここまで辿り着きましたよ!
〜中略〜
僕のことを最近知ったという人も、昔から知っているという人も、お互い支え合って、このモンストロという祭りをみんなで盛り上げていければいいなと思うので、みなさんよろしくお願いします!

■中盤パート

MC後、「今日は僕がインタビューしたいと思います」の前フリで始まったのは『匿名M』。ピノキオピーが淡々と某匿名Mにインタビューしていくシュールながらも中毒性の高い1曲で中盤戦がスタートした。さらに、今年7月20日に配信開始した最新曲『ユーチューバー』(ライブ初演奏)と痛快なユーモアが散りばめられた曲が続いた。

そしてピノキオピーが「みなさん、宴もたけなわですが、乾杯!」と音頭をとって始めたのは東京公演限定曲の『頓珍漢の宴』。早口言葉のような歌詞がクセになるサビ部分を初音ミクとピノキオピーが声を重ねて歌唱していく。同曲のお約束パート、ラストオーダーはscratch&samplerとして参加しているRKの「お冷三つで!」コールに観客も沸く。

歌詞通り、観客から熱い眼差しと万雷の拍手を送られた『ウソラセラ』のあとは、「夏なので花火の曲をやります」と切り出して『Fireworks+』を選曲。どこか懐かしい情景を思い浮かばせられる歌詞と色とりどりな花火の映像がステージ上スクリーンに映し出され、幻想的な空間が豊洲PITに作り出された。

次にピノキオピーが選んだのは『eight hundred+』。ピノキオピーが活動を開始した2009年4月に発表され、アーティスト人生の中で本人が最初のターニングポイントとして捉える1曲だ。そんな思い出深い曲のあとに披露されたのは、今年5月に発表された『嘘ミーム』(ライブ初演奏)。まさにピノキオピーの過去と現在を感じられる選曲となった。

ここからピノキオピーはさらにギアを上げる。『アポカリプスなう』の不穏で怪しげなメロディに乗せて強烈なパンチラインを次々と打ち出し、「海に行こうぜ!」と観客をぶち上げると、続いて会場に響いた厳かな鐘のサウンドとピノキオピーが口にした「Oh my god」。YouTubeで7,500万回再生以上を誇るモンストロ級な1曲『神っぽいな』に、会場中のファンがとび跳ねて熱狂した。

さらにこのブロックを締めには『ぼくらはみんな意味不明』が用意されていた。「みなさん意味不明ですか?」とのピノキオピーからの問いかけに観客も声と腕を上げて応える。ふと考え込ませられるメッセージ性ある歌詞とパワフルなメロディで観客の心を揺さぶった後、この日2回目のMCパートへと移行した。改めてRK、そしてドラム担当のサガットを紹介し、関係者、観客への感謝を示した後、ピノキオピーは『モンストロ』ツアー開催が決まった当初の心境を明かした。

MC②

(内々で開催が決まった)6カ月前は、ツアーをやるという話を聞いても「ツアーやるのかぁ」と自分ごとになっていなくて、「本当にできるんだろうか」「実際に人は集まるんだろうか」という不安があったんですよ。実際にやってみたら、いろいろな会場全部にお客さんが来てくれて、しっかり盛り上がってくれて、今日もめっちゃ集まってくれて、本当に夢のようです。ありがとうございます。

(6カ月前は)ぼんやりしていましたけど、さすがに実感をともなって感じております。実際にみなさんがここにいることを嬉しく思います。

■後半パート

いよいよ後半戦、その始まりにピノキオピーは『きみも悪い人でよかった -Live ver-』をチョイス。静かでゆったりとした曲調に合わせて観客が上げた腕を前後に振る。青白く照らすライト、観客の手首に光るライトバングル、会場には儚くも美しい光景が広がった。前曲の余韻を活かしつつ移行した『ノンブレス・オブリージュ』では、ピノキオピーが「息が詰まる」「息を止める」の高速ノンブレス歌唱で観客を魅せた。

続く『内臓ありますか』はピノキオピーのライブでは外せない。「東京のみなさん、内蔵ありますか?」という問いに返ってくる「はい!」。ピノキオピーと観客が心底楽しそうにコール&レスポンスを繰り広げた。馴染みの曲の後には、『東京マヌカン』(ライブ初演奏)を歌い上げると、『Honjara-ke』でも本楽曲のモチーフである「今村ミク」にちなんで「いーまむら!」のコール&レスポンスと銅鑼を打ち鳴らすパフォーマンスで会場全体の熱をさらに高めていく。

『Mei Mei』では冒頭のフレーズを「東京〜まじやばい最高!」に変える遊び心でファンを楽しませる。さらにピノキオピーが「この世界にいろいろな形の愛が飛び交っています」とつないだ『LOVE』では、観客も「ラヴを」に合わせた力強いハンズアップでステージ上にパワーを届けた。

そして、ピノキオピーが最後の曲にもってきたのは『祭りだヘイカモン』。「祭囃子の音が、聞こえてきましたよ!」の合図で「祭りだ!祭りだ!」のコール&レスポンスが始まる。途中、ステージ上からピノキオピーが今ツアーのシンボルであるクジラのぬいぐるみを客席に投げ込むシーンも。さらに「みなさん、ご唱和ください」からの5度におよぶ「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ、よいよいよいよい!」のステージと客席の掛け合いで盛り上がりは最高潮に達した。ピノキオピーは銅鑼を鳴らし、「はじめましての人ははじめまして、ピノキオピーと申します。みなさん、ありがとうございました!」と手を振りながらステージを後にした。

およそ2分もの間、鳴り止まないアンコールの手拍子。再びステージに登場したピノキオピーは、MCで今回のツアーを次のように振り返った。

アンコールMC

北海道から始まって5大都市を回ってきて、こんな気持になるとは思わなかった。今回の公演が終わるということでかなり寂しいんですよ。すごく旅感があったというか。ここまで来れたという安心感もありつつ。
またツアーやりたいですね。
ライブってやるたびにいいなと思います。
僕自身が活動を始めた時は実家の四畳半の畳の部屋で、誰に届くともわからないような感じで曲作りをずっと続けてきたわけなんですけど、そこから15年経ってこんなに人が集まることになるとは夢にも思わなかったので素直に感動しております。ありがとうございます。

■アンコール

「その畳の四畳半で初めて投稿した曲をやろうかなと思います」とピノキオピーが演奏を始めたのは『hanauta』。2009年2月、初めてニコニコ動画に投稿されたピノキオピーの“始まり”の曲が、客席をエモーショナルな空気で包み込む。

アンコール2曲目『アンテナ』では、ピノキオピーと初音ミクの美しいユニゾンが奏でられた。途中、ピノキオピーからの「モンストロ、豊洲PITに集まったことを、数年後に思い出して!」というメッセージに客席からは大歓声。終盤、観客3,000人以上のシンクロしたワイパーは圧巻だった。

「最後の曲です!みなさん本当にありがとうございました!また会いましょう!」

ピノキオピーがこう叫んで『すきなことだけでいいです』が始まった。ピノキオピーも観客も力を出し切るかのように飛び跳ねる。そして、ピノキオピーの銅鑼パフォーマンス後に鳴り響く観客の「すきなことだけでいいです!」コール。ここにきて、ライブの熱気がMAXにまで高まる1曲となった。

アンコールを含めて合計27曲。ピノキオピーはともに駆け抜けた観客に「これにてツアーモンストロ、ファイナルでございます。またお会いしましょう。最高」との言葉を贈り、5大都市を巡る自身最大規模のツアーにピリオドを打った。

(写真:左からサガット、ピノキオピー、RK)

■ツアー概要

【ツアー名】モンストロ
【日程・会場】
7月28日(日)@Zepp Sapporo
8月3日(土)@Zepp Namba
8月4日(日)@Zepp Nagoya
8月16日(金)@Zepp Fukuoka
8月23日(金)@豊洲PIT
【主催】株式会社HIKE

■各公演セットリスト

東京公演 名古屋/福岡公演 札幌/大阪公演
モンストロOP
ありふれたせかいせいふく
Aじゃないか
おばけのウケねらい
ラヴィット
からっぽのまにまに – Original Remix –
すろぉもぉしょん
匿名M
ユーチューバー
頓珍漢の宴
ウソラセラ
Fireworks+
eight hundred+
嘘ミーム
アポカリプスなう
神っぽいな
ぼくらはみんな意味不明
きみも悪い人でよかった -Live ver-
ノンブレス・オブリージュ
内臓ありますか
東京マヌカン
Honjara-ke
Mei Mei
LOVE
祭りだヘイカモン
hanauta
アンテナ
すきなことだけでいいです
モンストロOP
ありふれたせかいせいふく
Aじゃないか
おばけのウケねらい
アルティメットセンパイ
からっぽのまにまに – Original Remix –
すろぉもぉしょん
匿名M
ユーチューバー
腐れ外道とチョコレゐト
ウソラセラ
Fireworks+
eight hundred+
嘘ミーム
アポカリプスなう
神っぽいな
ぼくらはみんな意味不明
きみも悪い人でよかった -Live ver-
ノンブレス・オブリージュ
内臓ありますか
東京マヌカン
Honjara-ke
Mei Mei
LOVE
祭りだヘイカモン
君が生きてなくてよかった
アンテナ
すきなことだけでいいです
モンストロOP
ありふれたせかいせいふく
Aじゃないか
おばけのウケねらい
閻魔さまのいうとおり
からっぽのまにまに – Original Remix –
すろぉもぉしょん
匿名M
ユーチューバー
転生林檎
ウソラセラ
Fireworks+
eight hundred+
嘘ミーム
アポカリプスなう
神っぽいな
ぼくらはみんな意味不明
きみも悪い人でよかった -Live ver-
ノンブレス・オブリージュ
内臓ありますか
東京マヌカン
Honjara-ke
Mei Mei
LOVE
祭りだヘイカモン
10年後のボーカロイドのうた
アンテナ
すきなことだけでいいです

■ピノキオピープロフィール

2009年に動画共有サイトにてボーカロイドを用いた楽曲を発表し、ピノキオピーとして活動開始。
以降も精力的にオリジナル楽曲を発表しつつ、イラストやMVの制作、他アーティストへの楽曲提供など多方面で活動している。
ライブでは電子と肉体の共演・融合を基軸に、ドラムとスクラッチ&サンプラーをサポートメンバーに加えたバンドセットでのパフォーマンスを行っている。

公式サイト:https://pinocchiop.com/
公式X:https://twitter.com/pinocchiop

■株式会社HIKEについて

アニメ・マンガ・ゲーム・舞台など、IPを主軸としたあらゆるコンテンツを手掛けるエンターテインメントカンパニーとして、スピーディに次々と新しいことにチャレンジし、国内のみならずグローバルにIPの価値を提供していきます。

会社名:株式会社HIKE
所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿3丁目2-4 JRE西新宿テラス3階・4階
代表者:代表取締役 三上 政高
公式サイト:https://hike.inc/

※情報の掲載及び画像掲載の際は、下記のコピーライトの表示をお願いいたします。
©HIKE Inc.
©mui
PHOTO:Yukitaka Amemiya
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